自作PC 旧世代でつくる | 今日のトレンド

自作PC 旧世代でつくる

公開日: : 最終更新日:2021/11/09 未分類

CPUは何を使おうか?

さて、前記事でメーカー製PCでちょっとした改造をして、また「PCを自作してみたい」自作熱に駆られた筆者。

前回は最新世代ではない旧世代とは言え、それでも第10世代。十分新しいですね。

では今回は?第11世代と言いたいところですが、先立つものがありません・・。

結論を先に言いますと、インテル Core i 第3世代の「Ivy Bridge」を使用します。

前回、「半導体不足」の記事でも言っていますが、自作PC派にはあんまりよい時期ではない?かもしれませんが、中古市場ならパーツは豊富です。

インテルで言えば、どれだけの人が第11世代や今後発表されるらしい、i7やi5の12世代CPUでなければならないPC作業を必要としているでしょうか?

もちろんお金をかけるだけの余裕がある方は最新で選択すればよいのです。

しかし、筆者をはじめ多くの方の使い方なら、数世代前のPCでも日常において不自由することはないと思います。

今なら、当時最高のパーツを中古で安く手に入れることができるというところも魅力でしょう・・。

では早速、CPUから紹介します。

CPUクーラーと接触していたため古いグリス跡があったりして表面はあまり綺麗ではないのですが・・

それでも、汚れを落とすとしっかりとCPU名を表す刻印が浮かび出てきました。

もちろん今となっては、こんな古いCPUは中古でしか手に入りません。 Intel Core i7-3770K というかな〜り古いCPUですね。

さて、自作PCの記事ということで進めましたが、当初実は手持ちのちょっと古いNEC製デスクトップ機である、「NEC MATE」シリーズのi5 パソコンを延命しようと第3世代の「Ivy Bridge」を早合点して中古で購入したことに始まります。

というのは、現在筆者が手持ちのNEC MATEは i5−2400 という第2世代のCPUが乗っています。このデスクトップPCはたしか数年前にスリムPCで作業する必要が生じてやむなく中古購入したPCでCPUはCore i5−2400が乗ったものです。

当時、1万円までしなかった記憶があります。しかし、最初に紹介したCPU i7−3770Kは第3世代。

ただ、当時のインテルは今のように世代ごとにマザーボードを変更していない時代でした。

NEC MATEのマザーボードをメーカー資料から確認したところ LGA−1155 という型式です。一方のi7-3770Kは第3世代の「Ivy Bridge」ですが、このCPUソケットは第2世代同様 LGA−1155 をそのまま使っています。

したがって物理的にはNEC MATEのCPUソケットにi7-3770Kはピタッと収まるはずです。

実際に試したところ、ソケットには収まったのですが、残念ながら起動出来ませんでした。

これは同じLGA1155でもチップセットやBiosの仕様が異なることに原因があります。

事前調査を全くしていなかった訳でもないのですが、筆者の勝手な思い込みによる初歩的なミスでした。

この件については「第三研究所」さんというサイトにその詳細が記されていました。ここも見てはいたのですが、肝心な部分を見落としておりました・・。

ちょっとNEC MATEの延命で寄り道

この第三研究所さんによるとsandy Bridge のこの当時のNEC MATE シリーズはやはり、i7-2700K までが限界らしい。

という訳でまずは、肩慣らしにこの手持ちMATEのCPU交換から開始しました。

このMATEの分解は簡単です。PCを平置きした時に後ろ面にあるスライドレバーを下げることでPCの上面の筐体カバー全体が外れます。初めて外すときは少し硬いかもしれませんので、座布団などを利用して衝撃吸収するよう用意すると良いと思います。

結局は無駄だった、MATEへのi7−3770化・・。

その後、実績のあるi7−2600をソケットに装着したところです。

グリスアップ後、CPUクーラーを載せました。

すでに電源ONの状態で確認中。OSも問題なく起動できることを確認してこちらは作業終了。

ということで、NEC MATEのi7化は無事終わりました。

i7-2600とi5-2400を比較した時の体感的な差はどうかというと、多少のサクサク感はあるもののさほど大きな違いはないかなというところでしょうか?ただ、実は動画のレンダリングという目的もあったりしてそういった面では i5-2400 よりはやはり i7 を使う意義はありました。

というわけでこのNECのスリムタワーも延命という意味では、もうこれが限界でしょうか?

Ivy Bridge i7−3770Kで0から組み上げる

さていよいよ次は、Ivy Bridge で全くの0からPCを組み上げてみたいと思います。

Ivy Bridge と言えばすでにおよそ10年選手・・。そんな時代のPCを今使えるのか?という懸念も当然ありますが、筆者の考えでは、intelはこのIvy Bridge以降さほどこのCore iシリーズは進歩していないように勝手に思っています。

現在の10世代や11世代のCPUを見ていると、コア数やスレッド数ばかり増やすやり方で進んできているように感じてしまいます。

もちろん、コア数やスレッド数が増加することは当然、悪いことではありません。

実際、その恩恵に預かる場面を考えると例えばメールやWeb閲覧をしながら、負荷の高いゲームをしたりといったことが思い浮かびます。また。デジタルカメラ写真の現像作業( LOW )という使い方もあるようです。

しかし、筆者の使い方でそのような複数の高負荷なアプリを同時に立ち上げるようなことは、ほとんどありません。

なお、筆者の古いi7−920 CPUまでは、GPUを載せることが必須条件だったのですが、第2世代以降のCPUチップには内蔵GPU機能のあるものも初めて出てきました。

この内蔵GPUも中々優秀で、HV動画やちょっとしたゲームなら内蔵GPUでもストレスなく動きます。

という訳で、今回の第3世代 Ivy Bridge を選んだということですね。

実は本記事は現在進行形・・。

執筆と同時進行中であります。

まずはマザーボード

これがないことには先に進めません。

LGA1155もさまざまなチップセットが用意されています。

すでに非常に枯れた規格ですし、どうせなら当時の高品質なものをと考えましたので、信頼のASUSからこれまた当時としては高性能なチップセットZ77をチョイスしました。

ヤフオクにもこのLGA1155規格のマザーボードは豊富に出品されていましたので、さほど苦労もせず程度も良さげなものを見つけて落札しました。

これです。

ケースと電源はどうするか

前回、i7-920 で組んだ時は知人から余っていたATXケースを譲ってもらい自作しました。

これです。

配線は非常に汚いですが、左上に見えるのが巨大なCPUクーラーです。フルサイズのATXケースですから大きいです。

おまけにとても重い・・。

今回の自作PCでこれを再用しようか・・ちょっと迷いましたが結局今回は見た目を拘ってみたくなってケースのみ新品を手配しました。

ケースはオープンタイプのこれ

Amazonで検索していて見つけました。オープンフレーム型です。組み立てるとこんな感じです。


長尾製作所 オープンフレーム ver.ATX

一見、華奢な感じにも見えますが、実際に組むとガッシリとしてケースとしてというより骨格そのものですが、不安や頼りなさなどありません。

今日のところは記事と同時進行で、まだまだ製作途中ですがさらに続きます。

電源は旧i7−920で使っていた550Wのものを再利用します。10年以上使ってますが、びくともしていません。ただ、いかんせん古いので交換を考えてはいますが・・・。

メモリーも一部再利用

さて、Ivy BridgeのメモリーはDDR3です。この当時のメモリーではまだ16GBがない?のが痛いです。メモリーソケットも4つしかないのでとりあえず8GB✖️2の16GBをAmazonで注文しました。

あとせっかく余っていた2GBの旧i7−920で使用していたメモリも活用しました。ちょっとせこいかな・・?

そんな訳で合計20GBなんていう半端なメモリー容量になってしまいましたが、まあこの世代のPCですから、問題なしとしましょう・・・。

およそ2枚(16GB)で7千円弱ほど・・。筆者にとっては高いです。

CPUファンも必要

最初に購入したCPUはバルク品なのでファンは付属してません。したがって別途用意する必要があります。当初、MATEのファンを再用予定だったので、高価なBOX品の選択肢がなかったためです。

これもオクで、比較的安価な未使用品を発見して調達しました。

箱はi5で、その上LGA1151なんて表記があって一瞬焦りましたが、1155で何ら問題ありませんでした。

ところで、現在ではCPUもかつてのピンではなく接触式になっていたのですね。時代ですな・・。

とにかく慎重の上にも慎重に・・。とは言えこの時期静電気の心配は低いのですが・・。

自作PCの組み立てで最も気を使う場面ですな・・。

無事にCPUとファンを装着。続きます。

電源を装着

とりあえず電源は i7-920のヤツを仮に再利用してみます。

その前に電源スイッチを取り付けます。

外観はこんな感じです。

マザボをねじ止めする前にメモリーをセットします。

マザボをセット

4枚挿すのですが、上でも紹介したとおり、旧i7−920で使っていた2GBが3枚あったのでその内2枚を活用しました。
交互になっているのは色違いになっているソケットに合わせたためです。

電源配線も考えながらマザボをねじ止めします。と言ってもATXが収まる位置は一択ですが・・・。

このAmazonで購入した長尾製作所製のオープンケースは非常に精度が高く、付属のネジで組み立てていても寸分の狂いもなくピタッと組み上がります。さすが日本製です。ちょっとお値段が張りましたがこれにして良かったと感じてます。

PCケースもピンキリです。以前、安物のケースで組んだ時には増設カードの収まりは悪い、マザボの位置にも狂いがあったりと苦労させられましたが、やはり国産がいいですね。

このとき、電源の取り付け位置が間違ってますが、気がついていません。

GPUはQUADROにしてみた

今回も、CPUにはGPUを内蔵しているのでGPUカードは不要なのですが、筆者の場合ちょっと訳あってこんなGPUカードをチョイスしてみました。

QUADROの型番はK2200というミドルレンジ型のようです。

nVIDIA 製のグラフィックカードはご存じ方もおられると思いますが、2種類あってゲーミング用途メインの GeforceタイプとこのQuadroタイプ のようなOPEN GL系のクリエーター向けがあります。

筆者が今回の旧型PCでこのQUADROにしたのは、安定性を重視したためです。動画編集用途ですね。

詳細は筆者も詳しくはないので割愛しますが、中古市場では比較的安価で静かなカードです。

さて、このオープンケースの話に戻りますが、増設カードも土台がしっかりしてるので安心です。

その後、電源配線を整理しながら、マザボへコネクタ接続します。配線作業はとても快適で楽です。

オープンケースならではというところでしょうか。

SSDも旧のものを取り付けました。

ところでここでようやく電源の位置間違いに気づき場所替えです。電源のマークも上下逆でした・・。

その後、オクで落とした電源が届いたので早速交換しました。これ870円でした・・安)。

古い電源のネジを外して引っ張り出すだけ・・。

こんな場面でもオープンケースは楽々ですね。

ケースの電源周りも余裕たっぷりなので配線の取り回しも、本当に楽ちんです。

ケースの電源スイッチ配線もこのとおり簡単にできました。

さて、旧PCのSSDをそのまま接続したのですが、さすがに立ち上がらないだろうと思って電源を入れたらなんとwindows10が起動してしまいました。

こんなことがあるんでしょうか?

半分おふざけで使ってみましたが、やはり動作が変でした・・。当然ですね。ドライバー類などが当たっていないのですから・・。

そんな訳で、正式にWindows10 Pro をインストールしたのは言うまでもありません。

そこで引っ張り出したのが、旧PCのドライブレコーダー。ピンボケはご容赦を・・。

ところで最近の自作用も含めてケースにこのようなDVDドライブベイがないものが多いですね。時代でしょうか・・。でも筆者には、まだまだこの古いBDドライブは便利なので外付けでもよく使用しています。

無事にインストールを行なって完成です。※SSDが横に転がってるのはご愛嬌ということで・・・。

自作PCの水冷化について

筆者も最初は見た目だけで、水冷化ってなにか面白そうという単純な思いからいろんな方々のご意見やら実体験の模様など参考にさせて戴きましたが、リスクが大きいことに気づきました。

今回の筆者が採用したオープンケースなら恐らく水冷化の設置は比較的スムーズにできるかもしれません。

水冷化の必要性を考える

自作PC愛好家の方々の中にはすでにPCの水冷化をされてい方も多くおられるでしょう。

最近では特に高負荷、高消費電力なGPUを水冷化しているという例も・・。

水冷化はとりあえずPCを組んでから考えてみます。

サクッとPCは組み上がる

一応、組み上がったのですが、i7-920 よりは、体感上はるかに速い‥。(当然ですね)

どうしても、先日の i5-10400 と比較してしまいます。これも当然ながら、モッサリ感は否めない・・。もちろんPC起動や動画処理が i5-10400 に劣るのは当たりまえですね。

しかし、日常の使用には全く問題なしです。と言うより普段使いのPCならこれで十分過ぎます。

それから今回選択した、CPU(i7-3770K)とGPU QUASRO K2200 の相性はピッタリという言葉が妥当と思えるほど、調和がとれていると感じました。

普段使いのWindowsマシンとしては上出来でしょう。

あと付け加えますと、筆者が入れ込んでいるゲーム Ciries Skylines もこの自作機で比較的快適に動作することも確認しておりますので、自作される方のご参考になれば幸いです。CPU負荷はおよそ30%で、GPU QUADRO はほぼ9割負荷で動作してました。都市人口3万人ほどですが・・・。

逆に前回のスリムタワーの i5-10400 と GPU GTX1050ti は完全にCPUパワーにGPUが喰われてます・・・。完全にGPUの選択ミスですね。でも、標準型のGPUはスリムタワーには収まらないので仕方ないですね・・。

i5-10400 ではやはり、最低でも GTX1660 以上が望ましいと思われます(ゲームではというお話です)。

最後に

何しろ簡易的とは言え、スリムタワーの改造やPCの自作は10年ぶりという筆者でした・・。

時代の変化の大きさに今更ながら気づかされた今回のPC改造記です。

今後また、今度は Ryzen あたりで一台組みたいなどとすでに考え始めている今日この頃です。

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