太陽熱温水器 DIY設置 真冬でお湯が0円
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最終更新日:2024/11/24
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配送で苦労した
以前から気になっていた太陽熱温水器を買った。
と言っても個人宅への配送は支店止めになるということだったので、近所の屋号を一時お借りして配送してもらうことに・・・・。いつもお世話になっている元大工の棟梁の営業所まで配送依頼しました。
こちらが届いた貯水タンク部。
一人では持てません。重量的には持てるけど(といっても50kg以上あるかな)、大きいのでやはりちょっと無理。
こちらがパネル部。2枚。
重さはパネル部の方がタンク部より重い。上の写真では2枚がいっしょに梱包されているけど、とても一人で持てる重さではありません。貯水タンクとパネルの合計重量は100数十キロあります・・・。
しかも、こんな注意書きが・・・・。
この日は快晴だったので、慌てて段ボールをかき集めて日よけカバーを作りました。
設置場所は屋根?しかない・・
当然ながら、太陽光の日射を考慮すると設置場所候補は拙宅2階の屋根しかありません。
すでに2階の屋根にはソーラーパネルが所狭しと設置されていて、太陽熱温水器が置ける場所はここしあかりません・・・。
貯水タンクも温水パネルも幅、長さが2m弱という寸法。
丁度、写真に写っている筆者の影のあたりに温水パネルがくるのかな?という感じでしょうか?。
タンクはさらに向こう側。すでにタンク設置を決めているため単管パイプを組んでいます。
出来るだけ屋根に過重を掛けたくないのでタンクを載せる単管パイプは向こうの地面(といってもコンクリ打ち地盤)から4mのパイプを継ぎ足して過重分散するように組みました。
ウィンチで荷揚げできない・・。
さて、いざウィンチを荷揚げ用に設置して電源を入れテストしようとしてスイッチを入れたら「グッグッグッ・・・」という異様な音が出るばかりで動かない・・・。スイッチは上下とも同じです。
どうやら、数年間も雨ざらしになっていたためか、故障している模様;泣)・・・・。
困りました・・。とは言え人力で上げられる重さではありません・・。
新しいウィンチなど購入する余裕も当然なし・・。
とりあえず、下におろしてウィンチを一旦バラシてチェックしてみることに・・。修理できるんだろうか?
もうダメもとでとにかく分解してどんな状況なのか確認してみます。
ウィンチ修理
とにかく工房に持ち込んで作業開始。
これが本体。
さてどこから見たものやら・・。
最初はモータの中に水でも入って壊れたかな?などと考えてモーターを分解してみました。
グリスでベットリしていますが、特に異常はなさそうかな?
こちらも歯車などに異常はない感じですね。
今度はモーターの上にある配線部をチェックしましたが、特に断線や腐食している様子もなし・・。
ここに始動コンデンサがありました。
コンデンサ容量を見ると40uF 450V という大容量のものが2つです。
特に膨らみなどは見当たりませんが、ここがもしかしたら怪しいかもですが、わかりません・・。
次にスイッチ部を開けてみると、唖然・・・。
酷いですね。雨ざらしのツケがこんなところに・・・。
一旦、清掃しながら磨いてスイッチの接触をチェックします。
最初に比べて大分良くはなったとは思いますが、テスターで抵抗値を計ってみるとまあ許容範囲かな?
ここまでで、一旦組み直し電源を入れてチェックしましたが、やはり屋根の上にあったとき同様「ブーンブーン」という唸り音が出るだけでウィンチワイヤーが駆動する様子無し・・。
やはり始動コンデンサが疑わしいかな?
故障原因は始動コンデンサ
そんな訳でここは一か八かという思いから、同容量のコンデンサを2個楽天で買いました。1個あたり800円ほどだったかな?
すぐに届いたので早速チェックです。
とりあえず応急的な仮接続で確認します。
恐る恐るスイッチオンしたところやはり思ったとおりビンゴ!でした。
ワイヤーの動きもスムーズにスルスルとしっかりと巻き上げできました。
さて、修理は無事に終わりましたが、困った点が一つ。
というのは、コンデンサの大きさが従来のものと比べ倍以上の大きさになったため、今まで収まっていたケースに入らなくなったことです・・。
続きます・・・・。
ダイソーでケースを買てみた
とにかく、コンデンサーがなくてはウィンチとして機能しないので近所のダイソーで合いそうなケースを買ってきました。もちろんコンデンサの直径や端子の分も計測してダイソーで定規を使って確認したことは言うまでもありません・・・。写真のとおり、完全な円柱ではなく円が少し欠けた変な円柱ですね。どうも本来の使い方はフィギアなどを飾るためのケースだったようです・・・。
そんな訳で下の写真のようにちょど開き戸があって開閉が簡単に出来ます。コンデンサの端子や配線もあるので丁度良い感じに収まっています。
このケースの巨大さが写真からお分かりになるか分かりませんが、写真のケースの下にある黒いものが従来のコンデンサケースですのでかなり大きいものですね。
タンクから屋根にウィンチで吊り上げ
早速ウィンチが直ったのでタンクから屋根に吊り上げました。
陸上からコントローラーを使って恐る恐るジリジリ上げました・・・。
一人なので、途中まで上げたところでそのまま屋根に上って、コントローラーを手繰り上げて続けて何とか屋根に乗せました;;大汗)
今度はタンクを引きずって、設置予定の位置まで移動。
温水パネル2枚も尾時に吊り上げ屋根に置いたところ。
まあ、乗せてしまえばあとはどうにでもなります・・。
パネルを傾斜さあせて太陽光を受けたいのでこのように単管パイプを斜めに組んでまずはタンクを乗せていきます。
タンク内に水が入ると総重量は200kgを超えます。
そのまま屋根に重量が掛かるのは避けたいので、分散させるため四方に重量が掛かるよう工夫しました。
最終的にはタンクの高さをできるだけ屋根から離さずこのような形になりました。
パネル側はまだ水がないので梱包されてた段ボールで遮光しています。
その後、階下から水道水を引き上げるため塩ビ管の敷設をし、さらに温水用に架橋ポリエチレンパイプも準備してあったので、念のためタンクの温水出口にコックを設けて架橋ポリエチレンと繋ぎました。
まずは、塩ビパイプの水漏れ確認をしてから早速単まで通水してみました。
注水したのが2023年12月30日で天気も快晴。
この真冬でどの程度の温水ができるのかが気になりますね。
1本はバスルームの旧換気口から温水器からのパイプを通してバスタブまで引きました。
一昼夜パネルの水は太陽下だったので多少は暖かいのかなと思って温度計測しました。
2024年の元日です。
ちょっと自分の目を疑いましたが何と42℃という適温です。外は手もかじかむ寒さでしたが、パネル内は保温されてこんな温度を保っていました。
今までの苦労が一気に報われた瞬間でした。
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