メッシュ椅子　コロナ　巣篭もり　テレワーク

長年、古い学生時代の椅子を使ってきましたが、最近腰や背中の負担を感じています。

学生時代の椅子というと聞こえは良いのですが、実際はよくあるとても古いキャスターが４つ（いまでは珍しいです）という、もうどちらかというと骨董品の部類になるのではないか？というほどのものです。

なにしろ背もたれに寄りかかれば、ギコギコという金属音はするし、ちょっと動いただけでゴキッという嫌な音も・・。座面はコチコチ状態。キャスターで動けばゴリゴリゴリ。

しかも、30分も座っているとお尻が痛くなる。まるで苦行です。

無頓著な上、貧乏性のためか中々捨てられず現在に至っていました。

深く腰掛ければ問題はないのですが、癖でどうしても背もたれにもたれたり、変な姿勢で座り続けると、腰や背中あるいは肩に負担が掛かります。

DTP作業もいろいろですし、椅子も様々なものがあります。価格もピンからキリです。

そんな訳で今更学生時代の椅子でもないだろう、と思い立ち今風なトレンドの所謂「高機能チェアー」なるものの価格調査から始めましたが・・。

いきなり結論を言いますと、15万円近い椅子を購入してしまいました。

ハーマンミラー社の「ミラ2チェア」というもの。これです。

ハーマンミラー・ミラ2チェア・グラファイト/グラファイト/ブラック・MRF123AWAFAJG1BBG18M17BK1A703

最初は、Amazonあたりの1万円程度の椅子で充分だろう、などと思っていたものの調べれば調べるほど、DTP作業に適した椅子はとても少ないことに気が付きました。

こちらは、同社のアーロンチェア。

調べた中でも評価が高かったのが「ハーマンミラー」というアメリカの家具メーカーが作っている「アーロンチェア」というもの。

確かにその機能も高水準で欲しいなと思わせるデザインや機能美とでもいいますか、とてもすばらしいのですが、価格が約20万円以上もします。一脚の椅子にそこまではさすがに出せませんです。

どうやらこのメーカーは世界でも超一流の製品を世に送り出してきていて、根強いファンの方も多いようです。

今回私が購入した、上記のミラ2チェアもハーマンミラー製です。

この椅子だけではないのですが、「アーロンチェア」も含めた多くの ハーマンミラー 社の椅子はなんと12年間の保証がついているのです。ただし、ガス圧シリンダーは2年保証（これでも長いほうだそうです）。それだけの耐久試験を行っているんだ、という自信の表れなのでしょう。

これに決めた理由は、まあ価格的な問題も含めて、総合的に自分に適しているものと判断した結果です。とはいえショールームも当方の地域のような地方にはないので試座は行っていません。

「アーロンチェア」 と比べて、価格が少し安い割には調整機能が 「アーロンチェア」 よりも多いようです。

これは、「アーロンチェア」が欧米人を含めた世界中の人の体格に合わせたA,B,Cの3サイズあるのに対して一方の「ミラ2チェア」 は一種類しかありませんが、それでも多くの人の体形に合わせるためのきめ細かな調整機能を持たせているとのことです。

まだ実際の椅子は届かないのでレビューも出来ません。

購入先はいつものAmazonや楽天ではなく、日本国内でも数少ないハーマンミラー社正規販売店にしました。 以下の「庄文堂」さんという老舗です。

こちらです　↓

この店にしたのは、当方からの質問に対するレスポンスがとてもよかったからです。私にとっては決して安い買い物ではありません。いざというときに親身に相談できる信頼できる店は必須条件です。

実際に、ホームページから私が疑問に思った事柄を質問した際には、1～2時間程度で的確で丁寧な回答を頂いています。

さらにポイントも5000ポイント付き、「不要な椅子も無料で引き取り」というサービスまであります。

古い椅子の処分も結構持て余すので、このサービスはとてもありがたいですね。

もう一つありました。

このような大型商品は配送されてくると、梱包材（主に段ボール）や緩衝材などの処分も大変です。

しかしこの 「庄文堂」さん の場合「ヤマト家財便」で配送され（もちろん配送無料）、ヤマトの配送の方が、段ボールや梱包材全てを持ち帰ってくれるという至れり尽くせりのサービスまでありました。

Amazonなどではまずないサービスですが、この椅子の場合どうなのでしょうか？

在庫のある商品でしたので、数日で届くと思われます。

追って、レビューを致します。2019年6月初旬。

さてその後6月14日に無事に椅子が届きました。

椅子の下に説明書がぶら下がっていました。

椅子本体はコンパクトとは言え、重量は20kgほどあります。

部屋の出入り口が椅子のキャスターの幅いっぱいだったので部屋に入れるのにちょっと苦労しました。

存在感はすごいです。

存在感は半端ないのですが、主張しすぎていないところが絶妙というか・・・。

リクライニングの硬さを調整する丸いダイヤルです。

一通りマニュアルを見た後、座ってみました。

まず第一印象ですが、よくミラ２チェアは女性向きなどという意見を見ますが、椅子そのものは、比較的大きめです。

筆者の体格は身長173cm、体重約72kgほどです。

初日は一日中細かな調整を試みながら、座ってみました。

もっとフワッとした感じかなと思い込んでいましたが、どちらかというとしっかりとした座り心地です。

とは言え、若干フワフワ感はありますが・・。

左側にあるこのレバーは、リクライニングの調整と前傾の調整用です。

まだ、少し慣れていません。

肘掛の高さ調整用のレバー。

このように上に上げた状態で肘掛そのものがフリーになって、上下に高さ調整可能になります。肘が触れる部分の素材は低反発のウレタンでしょうか？とてもソフトな感触で肘が痛くなりません。ただ一点、ちょっとした時にこの肘掛を触って椅子を動かそうとすると、肘掛が左右に動いてしまうのが気になります。この辺りにまだ改良の余地があると感じますね。

例えば、肘掛が不意に動かないようなロック機構などを設けるのも一案かと・・。肘掛を左右に調整する必要性が日常であまりないのではとも思いますので・・。

しかしこの設計者さんは安全性を優先したのかもしれません。不意に手足が触れても衝撃を緩和するので。

まだまだ、４日目のレビューですので今後も逐一気が付いた点などを報告したいと思います。　つづく・・。

その後約2週間。大分、椅子にも慣れてきました。

ハーマンミラー・ミラ2チェア・グラファイト/グラファイト/ブラック・MRF123AWAFAJG1BBG18M17BK1A703

一ヶ月使用したレビューです。

背もたれが網目になった椅子は比較的安価なものでも、よく見かけますがこのように座面まで網目にしたものは安価な椅子にはほとんどないでしょう。

特に負荷が掛かるのは座面です。毎日数十キロの人が乗るのですから、相当の耐久性が無ければ一ヶ月も持たないでしょう。

私のミラ2チェアを良く観察すると、この座面は一枚の網目だけです。

一ヶ月経った今、この座面をみても新品同様、まるで張りたての弦のようにパンパンです。

ところで、1日に何回ほど立ったり座ったりするでしょうか？数えた訳ではないのではっきりした回数はわかりませんが、仮に1日３０回程度としましょう。月間では約１０００回、年間１２０００回ほどでしょうか？

しかし、1日３０回という回数も少し控えめな数字。

１２年間では？１３万６０００回になります。これを保証してくれているのですよ。

これは、凄いことですね。

正に「安心の上に座らせて頂いている」という気持ちです。「毎日使うものほど良いものを」という筆者の信念もあり、一生ものと思っています。

以前の椅子とは雲泥の差なので、少し最初戸惑いもありましたが、慣れるととても快適で、椅子に座っていることを忘れるくらいですね。

さて７月も半ば。一ヶ月以上この椅子と共に過ごしていますが、もう手放せません。

とにかくここまで拘り抜いて創られた椅子というものは、他にないでしょう。

本当にこの椅子を購入して良かったと座る度に毎日感じています。

もう一つの安物の一応、5本脚の椅子にもたまに座るのですが、 ミラ2チェア に慣れた体では何とも言えない違和感というか、座りにくい感覚を覚えますね。

コロナ禍　思わぬ効用

コロナ禍で思わぬ副次効果

2021年春です。この椅子に座る機会が必然的に増えました。

コロナのせいです。

テレワークが増えたことで、家で仕事するときに座る椅子は常にこの「ミラ２チェアー」になる訳です。

腰痛持ちの筆者が一番期待したのはその座り心地です。長時間座りっぱなしでも全くの疲れ知らず。

コロナ禍がこれほど長期に影響するとは思っても見なかったですし、そもそも「ミラ２チェアー」を購入した動機はDTP作業の快適化と腰痛持ちに悩んでいた筆者自身のためです。

確かに一脚の椅子としては高価ですが、もうすでに元を取った思いであります。

この数年間の内で最も良い買い物だったかもしれません。