Synology DS218play NAS ネットワークドライブ追加 メディアサーバー テレビ録画 設置方法 容量不足 バックアップ
公開日:
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最終更新日:2021/12/17
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「NASをメディアサーバーにする」
日常的に使っているブルーレイレコーダ(我が家はディーガ一択)で録画した映像データを何とか一元管理する目的で、NASを使えば実現可能なのではないか?と考えたからです。
目次
NASとは?茄子??那須???
NAS(Network Attached Storage) の略です。要するにネットワーク上に接続された記憶媒体(HDDやSSD)のこと。
さて、USB接続のHDDは、 皆さんにも馴染みある記憶装置ですね。
一方のNASはネットワーク上に接続し、複数のPCやスマホなどからアクセスしたりデータを保存したりといったことを実現するものです。しかし、USB-HDDと比較するとはるかに高機能なものです。
NASそのものは歴史的にはそんなに新しいものではありません。
筆者も名前とおおまかな利用方法程度は知っていましたが、その必要性を最近まであまり考えていませんでした。
今回、筆者は Synology製のNAS(Synology DiskStation DS218play )を入手しましたので、一通りのレビューをしたいと思います。
結論から言いますと、思っていた以上に簡単にスタートすることができました。
Synology DiskStation DS218play 2ベイ NAS キット 日本正規代理店アスク サポート対応 クアッドコアCPU搭載 保証2年 CS7089
設置はどうするの?
外観は上記のとおりですが、本機の裏面にLAN端子とUSB端子(2つ)、あとは電源アダプタ端子があります。
設置は電源コードを繋いだら、既存家庭内ネットワーク(カテゴリ5以上)のHUBにネットワークケーブル(付属品)で繋ぐだけです。カンタンですね。
ただし(ここが重要ですが)、この製品ハードディスクは別売りなのです。
したがって、自前でハードディスクを用意する必要があります。
そこで、ちょっと嬉しい誤算が・・。というのは、 最近のHDD価格は驚くほど価格破壊が進んでいました 。
さて、このDS218playには2台のHDDを内蔵できますので、筆者はあらかじめ6TBのHDDを2台手配して準備していました。ただし中古ですが・・。信頼性に一抹の不安はありますが、下の記事にもあるミラーリングでカバー。
当機種はドライブが2台収用できるので、RAID1(ミラーリング)による構成になるのですが、設定はsynology独自のデフォルトでSHRという方式にしました。
さてここでちょっと気になるのは、搭載できるHDDの最大容量です。
当機種の前のDS218jはCPUが32Bitなので最大容量は16TBでしたが、DS218playの方は、64bitCPUなので理論的には最大108TBという途方もない容量を認識できるようです。
このNASの外観は幅広なUSB HDDといったところでしょうか?
USB HDD との根本的な違いはNASそのもが一つのコンピュータということです。
クアッドコアのCPU、当然ながらメモリ(1GB)も搭載した立派なコンピュータなのです。
しかし、一般的なパソコンと比較すると極めて小さく、消費電力も少ないやはり省電力なのです。
アイドル時 5.16W、負荷時 16.79Wという消費電力量。
しかもアイドル時にはHDDはスリープ状態なので、サーバなどと同様、24時間稼動しても電気料金は月額にしてもほんの僅かですね。
メディアサーバはDS218のほんの一部の機能
実は後から知ったのですが、PCのファイルのバックアップはもちろんのこと、このsynology のNASはアプリをインストールすることでWebサーバ、メールサーバ、私が期待しているメディアサーバ(ディーガの番組を移動したり、あらゆる動画ファイルや音楽データを保存管理)にもなります。
おっとまだありました。なんとDNSサーバーにすることも出来るようです。自宅でドメイン名の名前解決が出来てしまうのです。
ただし、その設定作業はとても困難でしょう。
筆者は現在、このブログ以外にも自宅でWebサーバを公開していますが、DNS(名前解決)は外部の無料DNSサービスで行っています。ただ、インターネットのグローバルIPアドレスが固定ではないため、グローバルIPアドレスが変わったタイミングで頻繁にDNSサーバにその都度設定し直しています。これが結構面倒なのです。
例えば、自宅ルータの電源が停電などで切れると、当然ルータが再起動してグローバルIPアドレスが書き変わります。また、インターネットプロバイダー側の都合で変わることもあります。
現在、筆者はそのようなグローバルIPアドレスが変わった際に、ドメインサーバアドレスの手直しは大変なので無料のツール(Dice)を定期的に自動実行させて対処しています。
という訳でDNS一つとってもこのブログの一記事以上になりそうな深い内容になるのですが、ここでは割愛しましょう。
その他多くの機能があってとても簡単に紹介できませんし、まだもちろん筆者も把握しきれていません。そのあたりはまた追々紹介したいと思います。
宅外からも NAS へアクセスできる
さらに「Quick connect」という機能で出先からそれらのデータファイルを参照したりダウンロードも出来ます。
ほとんどのアプリが無料で提供されていて、簡単なセットアップが終了すればすぐにそれらの機能を使えます。
テレビ録画
先ほどからディーガ ディーガと繰り返していますが、今やブルーレイレコーダーの1台や2台はどこのご家庭にもありますね。
筆者は従来から、テレビ録画した(主に映画が9割以上ですが)番組データをレコーダのHDDにため込んではブルーレイディスクにまとめて保存しておりました。
録画した番組をすぐに観て消去するような使い方なら、そんなに悩みはないと思いますが、残しておいて繰り返し観たい映画などは溜まる一方です。
ブルーレイレコーダのHDD容量の問題もあります。番組を撮り溜めたままだとHDDもすぐに一杯になってくるという事情もあります。
ブルーレイに保存する手間も中々やっかいでめんどくさいです。
レコーダ(ディーガ)に外付けUSB HDDを繋いで残すやり方もあるのですが、この方法では他の部屋の機器で観れなかったり、仮に見えても設定などが大変でUSBという非常に不安定な規格故トラブルも多いのです。
そのような諸事情から何とか一元管理出来ないものか?以前から一つの悩みの種でした。
そこでNASに目を付けた訳ですね。
ただし、筆者が一番欲しい機能「ディーガで録画した番組をムーブ」するためのアプリは有料($8.5)で日本円で約1,000円でした。支払いはPay Pal(クレジットカード)でした。
「sMedio DTCP MOVE」 というアプリです。
これが無いと始まらないので、 もちろん 真っ先にインストールしました。インストールするとログオン後のデスクトップ(DS218のという意味)にこんなアイコンができます。
ディーガの録画ファイルをNASにムーブできた
とりあえず、実際にディーガの録画データをこのNASに移動してみました。
その操作はブラウザベースのGUIで行うので直感的に楽に操作できますので、難なく移動できました。
ただし移動に関して、少し注意があります。ディーガだけの問題ではないと思いますが、番組を移動したが最後、移動先が最終置き場になります。
よく「墓場」などと表現されているとおりの状況になるわけです。したがって移動した場所からさらにまた移動したりコピーしたりすることはできませんし、もちろん編集などもできなくなります。視聴するかあるいは削除する以外は全くできなくなるのです。
Webサーバも設定してみた
さて、いろいろな点で気に入っているSynologyですが、次にWebサーバを構築してみました。
Webサーバ構築といっても、それほど大げさなものではなく、ウェブステーションと言うアプリをSynologyにインストールするだけで運用できるのです。
本当に簡単すぎて拍子抜けするほどです。
このスクリーンショットが実際の筆者のWebサーバのデータファイルの状態になります。
ウェブステーション アプリを設定することでホームフォルダの配下に「web」というフォルダが作成されるので、あとはindex.html ファイルを置き必要なコンテンツ情報も同配下に配置するだけという単純な作業でWEBサーバを構築できます。
とは言えルーターのポート設定は当然必須ではあるのですが・・。
さて、簡単にWeb公開も出来るのですが、このsynology NAS の利点としてさらに便利で助かる機能に「Quick Connect」というものがあります。
これは、宅外からでもこのサーバにアクセス出来てファイル更新ができるのです。
どういうことかと言いますと、従来であれば筆者の自宅サーバは、自宅の古いMacに自宅からログオンしないとWeb更新することはできなかったのですが、上記の機能の恩恵で出先にいながら、自宅サーバのWeb更新が可能になるのです。
次回は、Photo Station(写真ファイルの管理アプリ)なども紹介したいと思います。
ドライブ容量が低下(劣化)したら?
最近、synology から「ボリューム 1 (SHR) で利用可能な容量が減っています。」というような内容の警告メッセージが頻繁に届くようになってきました。
筆者のモデルはSHR (Synology Hybrid RAID)というraid構成がサポートされた仕様となっています。
最初はこの警告文の意味が分からず、手付かずの状態で放置したままだったのですが、ここ数日あまりに頻繁にメールで受診される(このような設定にしてあるため)ので、気になってNASの健康状態を確認したところ、片方のドライブから不良セクターが23個も見つかっていたのです。
このNASはいわゆるミラーリングというごく単純なシステムで、2つのドライブに同時に同じデータを書き込みます。仮に片方のドライブに不具合が発生してもまだもう片方が異状なければNASとしての機能は保たれデータもかろうじて無事なのですが・・。
しかも最近、ディーガでビデオ録画した番組データのかなりの数をアップロードしたこともあってNAS の容量が90%にも達してしまっています。
ズボラな筆者もさすがに「これはまずいだろう」と重い腰を上げました。
さて、やることは単純です。不良セクターが生じているドライブを探して交換するだけです。
交換するドライブ容量は?
筆者のsynology NAS は現在6TBを2個使用して、ミラーーリング保存しています。
ドライブ交換の条件は同容量かそれ以上のHDDを用意しなければなりません。
6TBより大きいサイズとなると、その上は8TB、10TBなど。さらには最近では16TBなどというサイズまであります。
もちろん予算さえ許せば、大きいHDDにこしたことはないのですが、そうもいきません。
かといって同じ6TBのサイズでは、限界が近いのでさらに大きなサイズにする必要があります。
そこで最近のHDDの価格を見ると、以前より結構価格が下がっています。
6TBは当時1万5千円ほどだったという記憶がありますが、現在1万円までしていません。
じゃあ12TBが1万円台(6TB×2=約2万円弱)で購入できるかというとそうはいかないのですね・・。容量が大きいほど高額になります。
そこで予算と容量の兼ね合いから今回は10TBが良さそうかと考えました。
10TBを2個交換する
結論として現在の6TB 2個を10TB2個に交換としました。
10TBの価格も大分こなれてきました。以前の6TBとほぼ同じというリーズナブルさ・・。
さて、HDDを順番に取り付けたら、NASのツール「ストレージマネージャ」を使って設定していきます。こんな画面で「ストレージマネージャ」をクリックします。
設定を完了すると正常であれば以下のような状態になります。
当分の間このままで問題ないでしょう。
最後に
当初、エラー原因がわからなかったり、設定方法にも戸惑うことが少なからずありましたが、無事HDDの交換を終えました。
ネットワークドライブの追加(Windows編)
MacのFinderでは特に自分で設定などした記憶はないのですが、以下のようにNASのフォルダーにアクセスできています。赤い縁で囲った部分ですね。 ※なお、一部固有名詞部分は消しています。
しかし、Windows10のエクスプローラーではネットワークをいくら表示させてもMacのようなフォルダーの表示はされていませんでした。
そこでググって色々な情報を検索したところ、どうやら筆者の行いたい方法が見つかったため記事にしてみました。
同様にお悩みの方の一助にもなったらとの思いと、自分への備忘録を兼ねて紹介致します。※「そんなこと知ってるよ」という方は読み飛ばしくださいね。
Windows10でネットワークドライブを見れない場合の設定
1.スタートボタンをクリックして設定を選びます。
2.「設定」から「アプリ」をクリックします。
3.アプリ画面の下の方に「関連設定」という項目があるのでさらに「プログラムと機能」をクリックします。
4.「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
5.「SMB 1.0/CIFS ファイルの共有のサポート」内の 「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れます。 ※デフォルトではここにチェックは入っていない
その後、「変更の適用」が表示され「再起動」が必要になりますので、一旦再起動します。
再起動の際、WindowsバージョンによってはWindowsの更新が出る場合もあるようです。
NAS自身のバックアップをどう考えるか?
ミラーリングはあくまでミラーリングであってバックアップとは違います。
中にはミラーリングしているからバックアップは要らないのでは?などと考える方もいるようですが、筆者は別に考えるべきかと思います。
確かにミラーリングのHDDが2台同時期に故障する確率はきわめて低いでしょう。
しかし、どんなに注意深く運用していても、やはり壊れる時があることを考慮すべきと思います。
例えば、物理的な衝撃を受けた場合など、2台同時に故障することもあり得る訳です。最近なら、地震や災害、特に集中豪雨などによる浸水被害でも2台同時に壊れます。
大切なデータはいくらお金を出しても買えない
したがって、物理的に別の場所に設置することでそのようなトラブルを回避できるかもしれません。
心配しだしたらキリがないということもありますが、バックアップを別の場所なり、別媒体でこまめに行うことを常日頃心掛けることで、大切なデータを守ることができるでしょう。
さて、今回の交換で不良セクタ有の6TBと正常な6TBが余りました。
筆者はこれを活用してとりあえずバックアップ環境を別に構築するつもりです。
現状の使用領域を確認したところ、5TBに満たない状況なので、6TBあれば十分バックアップ可能です。
今後、もし領域が不足するなどしてきたら、そのころにはもっと大容量のHDDなりSSDなりの価格も落ち着いてくるでしょう。
また、最近であればクラウドにバックアップするのも一つの方法かもしれません。
NASの機器やHDDはお金を出せば購入できますが、あなたの大切なデータは消えたらいくらお金を出しても元に戻せません。
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