FFヒーター ベバスト 故障 中華FFヒーター 灯油 | 今日のトレンド

FFヒーター ベバスト 故障 中華FFヒーター 灯油 

公開日: : 最終更新日:2021/05/16 未分類

何度試してもエラー3またはエラー1で点火しないベバストFFヒーター。

ベバストのエラーコード表を見るとエラー3は電圧不足らしい。しかし、サブバッテリーの充電状態は良好で、テスターで計ると14V程の電圧があります。

ヒーターから風は出ているのですが・・冷たいまま・・。

そこで、いよいよ取り外し分解しました。

手前のジャバラの部分が排気管

前のキャンピングカー記事では、排気管まで外していることを紹介していましたが、上の写真は排気管を外す前の状態。

まずは車の下の狭い隙間に体を入れて状態確認。

排気管の状態は外観からは分かりませんが、古いものなのでこんなところでしょう。

次はヒーター本体を固定しているボルトを外します。

ここで、一番の気がかりはガソリンタンクからの細いチューブ。慎重に外した後はテープ巻きを厳重にしてタンク側の隙間にさらにテープ巻き。とにかく火気厳禁!

早急に整備士資格がある馴染の車屋さんに取り外しを依頼することに・・。

※その後、点検していただいたなじみのモータースさん曰く、燃料ホースがタンクの手前で切れていたとの報告を頂きました。

燃料ホースが繋がっていなければ点火するはずがありませんね・・。おそらく前オーナーさん、本体が故障した後危険なので自分でホースを切ったのかあるいは筆者のようにプロに頼み切って貰ったのかいずれかでしょうが、結果的にはベバストを修理しなくて正解でした。

やっと本体を取り出しました。

基板やファンはそこそこキレイでした。

穴の周りの油はCRCの滲みです。

早速、工房で分解しました。

問題は燃焼室です。さらにバラします。

暗いですが、かなりススが溜まっている様子。

真っ黒ですね。

思ったとおり、グロープラグが劣化している状態でした。

このグロープラグ、車で言うところの点火プラグですね。

燃焼室もこのとおり詰まっています。これでは、いくらスタートしても点火しないはずです。

ネットでこのタイプのグロープラグを検索してみたら、約6,000円もします。

また、部品として燃焼室は販売されていないようでした。

さらにこの金属製のパッキンに至ってはボロボロ状態。この消耗部品も入手が非常に困難。購入できたとしても高価でしょうね。

また、仮にグロープラグを購入して交換しても直る保証はありません。

その後、べバストの修理をやってそうな業者さんをネット検索して確認してみました。

最初に電話した販売店などは、修理はおまかせください などとPRしていながら「ウチで購入したものに限る」なんてふざけた返事で即却下。

調べていく内に、地元の自動車修理業さんを見つけました。早速話を伺ってみると、修理は可能とのこと。ただし一週間以上の期間車を預けてその修理費用は8万円以上。しかも部品代金は別・・。

また、当機種がかなり古いので部品がないかもと言うこと。

おすすめは国産で同等のものがあるという話も・・。そこで恐る恐る価格を聞いてみると本体が約20万円。取り付け費用が約8万円以上。計28万円ですよ・・。MIKUNIとかいうメーカー名で国産では唯一そのメーカーだけが製造しているらしいのです。

ベバストFFヒーター。性能は良いのかもしれませんが、ネットで「ベバスト 故障」 などのキーワードでググると結構出てきますね。純正部品をはじめ修理費用が高すぎます。お金持ち仕様に作られています。

かと言って自分で行う修理は、クリアーしなければならない壁が多く、そのリスクが高すぎます。

この段階で、筆者は潔くべバストの修理を諦めました。

この時いろいろ情報を仕入れました。やはりガゾリン仕様はいろんな意味で良くない。まず、長期に渡って使用しないとガソリンが劣化して点火不良を起こすこと。危険で揮発性の高いガソリンはあまりお勧めできないとも・・。

燃料はディーゼル(軽油)仕様が良い(事実上、灯油で問題ない)。とこの方は言っていました。かなり詳しくいろいろと細かなことまでアドバイスいただきましたが、28万円は出せません。筆者は「また検討します」と言って電話を切りました。

安い 中華FFヒーター(軽油仕様)をAmazonで発見!!

そんな訳でいつものAmazonをのぞいていて、中華製のベバスト同等品を見つけました。

送料込みでなんと1万6千円ほどのフルキットです。

「腐っても鯛」などという諺がありますが、「腐った鯛」より新鮮なサンマの方がはるかに美味しいに決まってますよね。この場合当然、腐った鯛がベバストで、サンマが中華FFヒーター。

情報収集したところ、この中華FFヒーター、どうやらベバストのOEMとして製造しているらしい。その品質はほぼべバストと同じものとのこと。FFヒーターと言う構造上、技術的にも問題なし。

ご参考までに、その後ベバスト社のHPで生産拠点を調べました。もちろんヨーロッパ本国周辺には生産工場や販売拠点などが集中していますが、半数近い製造拠点がアジア圏にあるのです。

その内中国が8割以上になります。このことはベバストのHPに明記されておりますので、ご興味がある方はご参照ください。

https://www.webasto.com/jp/%E3%83%99%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/locations-worldwide/

このことは本ブログの次回のFFヒーター取付記事でも触れておりますが、ベバストのFFヒーターをOEM生産している中国企業が独自の販売路線で格安な製品を開発販売しているのです。

しかもディーゼル(軽油)仕様です。ディーゼル仕様とは言え事実上、灯油で問題はありません(自己責任ですが・・)。

灯油なら価格もガソリンより安く、入手しやすくしかもガソリンのような常温で爆発炎上するような危険はほぼなく、比較的安全な燃料です。

youtube で実際に購入した人の動画を見ると悪くない。

昨年(2019年頃)あたりまではこの製品4万円以上していたらしい。

この中華FFヒーター、ベバストと同等品なので現在の筆者のグランビアに空いている穴をほぼそのまま使えそうです。

ただし、大きさが若干長い模様。そこで現在の設置位置の寸法を確認しました。

ベバスト本体の長さはおよそ350mmほど。一方、上記の中華FFヒーターは約370mmあります。許容範囲と判断しました。

この段階で購入決定。

筆者が購入したのはコレ。2020年3月20日現在、16,000円程でしたが、4月8日現在 18,000円程にチョッピリ値上げされてますが、それでも十分安いですね。


Yakuin 5KW 12V 軽油 エアヒーターキットFFヒーター車用ヒーター 車載暖房 低燃費 大容量 省エネ エアパーキングヒーター10L燃料タンク付き船舶 トラック バン キャンピングカー バスに適用

さらにAmazonでこのようなKindle 書籍を発見し、1,200円程だったのでこちらも購入。


中華製FFヒーター自作取り付けマニュアル: 初めての自作から故障診断、故障対策、修理まで (Nabex文庫)

取付する際の詳細な解説や、安全面などの注意等も著者さんがご自身の愛車で実践した実例も紹介されていたり、とても参考になりました。

何しろ、FFヒーターキットにある説明書では役に立ちません。失敗するリスクを考えたらこの書籍の価値は大きいですね。

こちらはこれからご自身の愛車に中華製FFヒーターを取付をお考えの方には是非おススメ致します。

およそ2週間後、 結構な大きさの段ボールが大陸から到着しました。新型コロナの件もあって少し心配でしたがウィルスは仮にこの荷物に付着しても2~3時間もあれば死滅するらしい。

10Lのタンクも付属します。

マニュアルらしき書類もありましたが、図解も少なくほとんど参考になりそうもないですね。マニュアルの横にあるのが、吸排気管とボルトや燃料の型枠(金属製)です。これで型をけがいて穴あけできます。

この型枠、試しにベバストの吸排気管に合わせるとピッタリでした。

やはりベバストのOEM間違いなし。恐るべし中華製品。

本体です。今のベバストより一回り大きいです。

これ、燃料ポンプでしょうか?

リモコンや小物類。

無事にここに収まるのかな??

届いたのが平日だったので、次の週末に設置します。

さて、いきなり週末に飛びます。

べバストと比較。やはり見た目でも中華製の方が大きいのは一目瞭然。

しかもベバストの暖房パワー2kwに対し、この中華製FFヒーターは5kwです。

実際にも2kwあれば暖房としては十分らしいのですが、Amazonではこの5kwの方が安いのですね。

ベバストがあった位置に置くと、車に本来あったサードシートの鉄骨レールに干渉してしまいました 汗 ^^;)

しかも、反対側の空気取入口はクリアランスがギリギリ。2cmない位でした。仕様では3cmは必要らしいのですが・・。

仕方ないのでこの鉄骨レールをグラインダーでカットしました。座席シートのレールなのでかなり堅牢で30分以上悪戦苦闘してなんとかクリアランスだけはギリギリ確保。

第2弾へ続きます・・。

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