ベニア板 シーカヤックをつくる その2 コックピット スターン編 失敗も | 今日のトレンド

ベニア板 シーカヤックをつくる その2 コックピット スターン編 失敗も

公開日: : 最終更新日:2021/05/18 未分類

さて、前回の記事では、コックピットの組立準備まで行っています(以下参照)。

シーカヤックをつくる その1

カヤックの組み立ても中盤に差し掛かってきました。今2020年7月上旬ですから、このペースで8月に入ったあたりには完成するでしょうか?

少しでもカヤックの形になってくると嬉しいし、キット作り作業も楽しいものです。

さて、カヤック造りの最初にも紹介したとおり、本カヤックは3分割艇です。

説明書にもあったと思いますが、分割された各ユニットを連結するためのステンレスボルトの役目は重要です。

やはり心配になるのは水漏れです。

水漏れの可能性があるリスクを回避するためには、本艇の設計趣旨を理解しマニュアルどおりに制作する必要がある訳です。

また、船体の強度については分割艇である弱点を優れた設計でカバーしてくれていますので、マニュアルに沿った忠実な制作を心掛けたいものです。

ということで、前回の記事ではバウの組み立てに取り掛かっています。

また、同時進行でコックピットやスターンの準備もしながら効率的な作業をしたいと考えています。

さて、下の写真はコックピット前後の隔壁です。

マニュアルではレンチを使ってねじ込むよう指示されています。写真手前はスターン側(船尾)と奥はバウ側(船首)とそれぞれ連結されます。

ところでボルトですからある程度隙間なく密着しそうに思いますが、相手は水ですから例え0.1mmの隙間でも浸水します。当然ここからの浸水はコックピットの中に水が入ってくることを意味します。

そこで、マニュアルでもほんの少し触れていますが、このボルトのねじ部にボンドを充填することでより浸水防止になる訳です。上の写真ではボルトの頭がちょうど下に隠れてますが、ここではまだ完全にねじ込んでいません。筆者はこのネジを締め込む前にボルト頭側のネジ部にボンドを塗布するつもりです。

アーキ・テックさんの設計者さんも説明書やHPの中で仰っておられますが、カヤック制作においては、先の工程をしっかり頭に入れよく考えながら進めていくことでより良いものに仕上がると思います。

とりあえず、はやる気持ちは抑えてバウから取り掛かっていきたいと思います。

前回の記事で、バウはここまできていますので、船底部のタコ糸通しから取り掛かります。

まだ隙間が見えるが、タコ糸で締めることで船体は一体化する

バウタコ糸通しのスタート。

最初、間違えた・・。上の写真、これは間違いです。

アーキ・テックさんの本艇制作のHPでは、以下の通し方が正しいようでした・・^^;)

この作業、思った以上に結構な体力と根気が必要です

タコ糸とおしをちょっと工夫してみました。細めの硬い針金をタコ糸と絡ませてボンドで固めます。

こんな具合に通します。

外は大雨でしたが、タコ糸とおしに専念してようやくここまできました。

締め付けは、ちょうど良い手工具があったので活躍しました。

コックピット側の隙間をベルトで矯正。

最終的にはビシッと決まりました。

コックピットの組立

いよいよ今回のカヤック制作の核部分。コックピットの組立に入ります。

実はあまり考えなかったため、最初失敗・・。

何がまずいのかと言いますと、両側の隔壁(バウ、スターン側)を先にくっつけたため、シート部に入れる隔壁(座席支え用の部材)がどうしても入らない。

ボンドを付けてしまっていましたが、ここはc、C部材やd、D部材を一旦外しました。

その後、隔壁を取り付けたのが以下の写真。先の工程や組立の順番を良く考えなければいけませんね。反省・・。

何とか座席部の隔壁を収めた。

今度は船底補強板を仮組みしますが、うまく収まらない??

右側に仮止めしたH1というパーツの上むきクサビをこの船底補強板の穴に入れたいのですが、写真上に見えるボルト頭を固定している丸い部材に当たってしまいます。

座席側はこのように隔壁に突き当たっていてこちらのクサビとは寸法はピッタリです。こうなったらスターン側で調整するしか無いですね?

結局こんな具合に調整しました。多分設計時にボルトカバーの厚みをマイナスしていなかった?かな・・。これでピタッと合いました。まあ、ここはご愛敬ということで・・。

仮組みで確認中・・。

さて、船底補強板を貼る前に座席板から組みました。

人の体重を支える重要な部分です。

実際にキットを作っていると、強度などを十分に考慮された構造になっていることがよくわかります。

座席板の取り付けでは、ちょっとした歪みが生じていたためか(歪みの原因がよくわかりません)、ちょっと強引な組み付けになりましたが、大きな影響なしと判断しそのまま接着しました^^;)

歪み矯正のため幅広木工用クランプを活用した

次は船底補強板を仮組みして問題ないことを一応確認中。

ボンド付けしました。

綿テープはまだ全て貼っていません・・。

このコックピット部、これでもかという位補強設計を考慮されていると感じます。さらにこの上にはデッキでカバーされますから、4mm合板でも強度は十分確保されていると実感しています。すばらしいです。

ちょっと休憩

工房前の草むらで、シオカラトンボを見つけました。

川も近いので、今でも時々トンボは見られます。

場所は拙宅母屋の裏手になります。

シオカラトンボはそれでも最近では珍しいですね。

その後、正面から撮ろうとして前に回ったら飛んで行ってしまいました・・。

ちょっと一息でした。

スターンの組立

さて、カヤックの方はそろそろスターンの組み立てに入りたいところ・・。

コックピット同様長さもあるので、狭い当工房では整理しながら作業を進めます。

まずは中央あたりから、仮組してみます。

良さそうかな?と思ってボンド付けしてから一応確認して気が付きました・・冷汗;)

バウに向かって左のc部材とd部材の位置が逆です・・汗汗;)

板どうしの噛み合わせが何か変だな?などと思っていて気が付いたというマヌケな次第・・・。

ここのc部材とd部材、長さも幅も似たような部材なので取り違えたようです。

赤丸の位置が左側と逆になっています

その後、幸いボンド硬化前だったので、素早く剥がしました。

しかし、元々の位置ではない箇所に無理に取り付けようとした結果、クサビの受け側であるc部材とd部材に傷みが発生・・。とりあえずボンドで補正して24時間待ち。

やはり、先を急いで焦って作業したツケでしょうか・・。

一つ一つ確実に進めることが肝要でしょう。

ここの隔壁部の傷みが再度発生したため、ボンドで補修中・・。またまた24時間待ち・・。

正しい位置に無事収まりました。かみ合わせも良さそうです。

ちょっと痛々しいですが、ガッチリ付きました

ここからが、中盤でしょうか?・・。

その後、スターン内側の綿テープ貼りをして週末を迎えました。

本日はスターンのタコ糸とおしからスタートです。

バウで慣れたので手際もバッチリです。

隙間を調整中・・。

今回このクランプが大いに活躍してくれました。

ボンドをタップリ流し込んで本日はおしまいです・・。。

さて、本日は2020年7月19日です。キットが配達されてから、ちょうど1ヶ月過ぎました。制作延日数は途中から分からなくなりました・・。

ウィークデイは日中仕事なので、制作はこのところ夕食後の夜8時過ぎ位から1〜2時間程度行っています。

この週末はスターン部タコ糸とおしやデッキ部の仮組みをしたり、綿テープ貼りで終わりました。

いよいよデッキ部の制作

コックピットから確認しました。

だいぶカヤックらしくなってきましたね(^^;)

仮組みしてみて、イメージがかなり膨らんできました。

さすがレーザーパズル。かなりの高精度で組上がっています。

微妙なカーブをガムテープで止めておきます。

仮組みを一旦外し、裏面に綿テープ貼りしました。

この段階でちょうど、1kgのボンドが空になりました。残りもう一つ1kgのボンドになりましたが、足りるのかな?

さて、本記事も2回目になってさらに長くなってきましたので、その3に続きます。

次回は、いよいよ「ベニア板 シーカヤックをつくる 最終版 全体の組立と仕上および塗装」になります。無事、進水式できるのか?

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