Ryzenで組む自作PC 3950X デスクトップPCでWiFiカードを使う
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最終更新日:2021/12/13
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筆者のPC自作熱はますますエスカレート・・・。
今度は話題の RYZEN 。買ってしまいました。・・。ええ、買いましたとも。貧;)
筆者がAMDでPCを組むのは実に20年ぶり・・。K6-300 以来という遥か昔のCPU・・知っている方は少ないかな・・。化石のようなCPUですから。当時このCPUをクロックアップして450MHz で動かして感激していた時代です。ギガヘルツではなくてメガヘルツですよ・・。懐かしいですな。
最近またとても頑張ってますね、AMDさん。
Intelの独壇場ではつまらないですからね・・。
目次
選んだのは RYZEN 9 3950X
その驚きのスペックは・・。
16コア 32スレッド というスカッと潔い性能。
TDP 105W クロック周波数:3.6GHz
スペック的にはIntel のi9 に匹敵と言うか、一部のベンチマークではi9超えという化け物CPUです。しかも、Intelのi9よりおよそ3割安というバーゲン価格。それでも定価ベースではおよそ10万円という価格です。今回も筆者は中古・・です。
こんな高価なCPUは筆者の自作経験でも初めてであります。
筆者の常識ではBOXって、空冷ファン付きかと思っていたのですが、この3950Xにはファンはなし・・。
CPUがチョコンと収まったウレタンの黒いものはハリボテでした・・てっきり空冷ファンかと思っていたのですが・・。
メーカー側としてはオモチャのような空冷ファンを付けるくらいなら、潔くCPUだけとしたのかな?
確かにこのクラスのCPUを使うという人なら、ファンにも拘りがあるのが当然と言えば当然。
というより、AMDでは水冷240mm以上を推奨していました。そんなことも知らず自作をしようとしている、情けないというより無謀な筆者・・。
発熱も大きいらしいので今回筆者は、その推奨されている簡易水冷式のパーツも合わせてドカッと調達しました。
ド派手な箱で届きました・・。すごいですね。トレンドはやはりLEDで光らせることでしょうか?
これは後ほど取り付けの紹介を致します。
マザボはX570チップをチョイス
さて、その前にマザボの紹介です。
今時のAMD事情についてはまるで浦島太郎状態な筆者・・。
まずは下調べを慎重に行なった結果、今回は実績のあるX570にしました。
選んだマザボは初 ASRock 製の X570 STEEL LEGEND というものです。
これまた派手な箱ですな・・。
放熱を考慮したためか、チップセット周りはアルミのようです。見た目も非常にカッコいいですな。
CPUソケットAM4の佇まい。
CPU電源コネクタは8ピンと4ピンに分かれています。使用したのは8ピンの方でした。
さらにチップセット周りは放熱版に加えてファン付きです。今のマザボでは常識なのかな?
それではということで早速、肝心のCPUをソケットへ慎重にそーとセットしました。・・・。
GPUは何を使う?
実はここまでパーツを揃えていながら、GPUに悩んでいます。
だって、CPUより高いんですもん・・・・。悩みますよね。
10月16日現在悩み中・・・。それでも最近少しGPU価格も落ち着いてきてはいるのかな?
今回の Ryzen9 3950X はGPU内蔵ではないので、GPUボードは必須なのであります。
こんなGPU事情さえなければ「Radeon RX 6900 XT」と行きたいのですが・・・。無理です。
かといって、Nvidia も高すぎ。
いずれにせよ、こんな不健康市場は長続きしないでしょう。
そこで、筆者はビットコインが暴落して、マイニング勢がGPUを捨て値の投げ売りで手放すのを待ちます。
2021年末から2022年にはそうなると予想します。それまでGPU購入は待つのが吉でしょう。
続きます。
中々、所用やら野暮用が多く製作のほうが進みません・・。
と言いながらも、パーツは何とか揃ってきました。
電源の容量は大きめが吉
さて、今回のCPUは Ryzen9 3950X ということですが、TDPを確認すると前回の旧i7−3770Kと比較してもそれほど大きな違いはありません。が、今後導入が想定されるGPUを考慮して少しオーバースペックかもしれない1000Wを選択しました。
ここは今回最も重要視しました。と言いつつも調達したものは中古ですが・・。まあ中古と言えども程度も様々ですからね。
信頼の Seasonic製です。
ケースは?
前回の旧世代(第3世代インテル)で使用した長尾製作所のオープンケースが筆者は大変気に入っていたので、今回も値段は張りましたが、また全く同じオープンケースを選びました。
マザボが通常のATXなので選択肢は一つ。
そんな訳でまたAmazonを覗いたら先日は同じケースが14,000円台だったのが16,000円を超えてます・・・。
そこで楽天を見たらほぼ同価格だったので今回は楽天で注文しました。ポイントも3,000ポイントほどあったためです。
PCケース オープンフレーム ver.ATX 【N-FRAME-ATX】 長尾製作所 ATX PCパーツ【S】
もう手慣れたものでサクサク組み立てが進みます。
電源から組み込みます。
ケース組み立て後、マザボを取り付け。
メモリーは?
さて今回はDDR4タイプのメモリーを使えます。最終的には64GBにしたいのでとりあえず16GBを2枚買いました。
さすがに今回は信頼性も考えて CORSAIR製です。ところでメモリーも、今度DDR5バージョンが出そうですが、性能的にその効果のほどはどうなのかな??
簡易水冷の設置
さて、いよいよ今回の中枢部である簡易水冷セットの取り付けです。
本記事冒頭でも申し上げた水冷セット。
筆者にとってはお初の水冷PCになります。
ラジエターサイズは冷却性能を考えて、オープンケースで余裕もあるので最大の360mmを選びましたが、やはりデカいです・・。
箱の長さも50cmほどありそうです。
こちらはCPU側。非常にシンプルです。空冷の無闇に大きなアルミの放熱板に比べたらこんなサイズで本当に冷却できるのか?と心配になります・・。
その裏側は熱変換効率のよさげな銅製接触面。写真ではすでにAMDのアタッチメントを装着してます。
取り付けはこんなAMD用?の専用金具が付属していたので、あっさりと固定できます。
左右2箇所でねじ止めして完了。このネジの締め付け具合ですが、よく設計されていて締め付け過ぎないようねじ切り終わりのところでちょうどそれ以上回らないようになっていました。
放熱面が程よく接触して効率よく熱が逃げてくれると良いんですけど・・。大丈夫かな?
ということでもちろん、CPUと水冷のパーツがぐらついていないことを十分確認する必要がありますね。
向かって右側から冷却用のチューブが出るようになります。2本のチューブが縦にそろっています。後から分かったことですが、向かって下側のチューブから廃熱されているようです。
これは完成後に行ったベンチマークでCPU負荷が100%近い状態のときに気になったので実際に筆者の指でチューブに触れてみたところ下側がほんのり暖かかったことで、分かったと言う訳です。
こんな場面でもオープンケースの利点が発揮されていますね。
ラジエターはこんな感じです。12cmサイズのファンが3つも付く巨大なラジエター。
メジャーで計ったら39cmもあります。
まずは寝かした状態でファンを固定します。
その後ケースの右側に固定しました。
とりあえず今日はここまで・・。続きます。
セッティング開始
さて、いよいよほぼ完成したのですが、GPUは前回のi7-3770K PC で使用中の「Quadro」さん をちょっと拝借してセッティング開始しました。
GPU内蔵してない Ryzen 9 3950X ではGPUボード必須なので・・・。
無事にWindows10 Pro64bitをインストール完了。
システムのプロパティでしっかり Ryzen 9 3950X 16-Core と認識されていますね。
その後突然のトラブル発生 泣;)
OSをインストールしたのが2021年10月25日です。
気を良くして翌日の26日(昨日)です。
起動させて26日の日中は正常に動いていたのですが、夜になって突然何の前触れもなくプッツリ断・・・。
特に負荷のかかる作業など何もしていません。
最初は何が起きたのか理解できず、「あれっ? PCがシャットダウン??」と思ったのですが、シャットダウン操作などはもちろんしていません。
そこで電源スイッチを入れようとしてもランプは点かず・・。でもコンセントを確認するとしっかりと入っています。念のため別のコンセントで試しても同じ・・・。
いきなりこれかよ・・ということで、もう泣けてきましたね・・。
冷静にトラブルの切り分け
こんなときは慌てずじっくり考えます。
夜も遅かったので翌日に診断することにして、この日は寝てしまいました。と言いつつ布団に入ってからも頭では目まぐるしく原因を考えていたのですが・・・。考えるといろんな可能性があります。
電源、マザーボードからCPUまで・・。とにかく高価なCPU故障でないことを祈りつつ翌朝を迎えました。
一番怪しい電源からチェック
まずこんな時は、一番楽な方法から切り分けていくのがセオリーでしょう。
ということでまずは怪しげな中古の電源を確認切り分けすることに。そこで前回自作したi7-3770K の電源をまた、さらに拝借します。あわれ i7-3770K 君 とうとうほとんど骨と皮状態に・・・。しばらく辛抱してもらいましょう。
電源容量が少し小さめな650Wですが、一時的な切り分け確認だけですから問題ないでしょう。
そこで、電源は外さずコネクタのみ繋ぎ変えてみたところ、やはりビンゴでした。
1000Wの中古電源が故障だった・・
繋ぎ変え恐る恐るスイッチを入れたら問題なく起動してきました・・。とにかくホッとしました。
その後、問題のATX電源を分解してみましたが、特にコンデンサ類が膨らんでいるような様子はありません。
どこかにヒューズも当然あるのでしょうが、探しても見当たらなくて面倒になったので、すぐにまた組み立てておきました。念のため再度電源を繋いでみましたが、昨日同様反応なしでした。
続きます・・。
でも、Seasonic って信頼性と性能では確か定評があるような話を聞いたことがあったので今回決めたのですが・・。こんなことがあると、どうもちょっと抵抗を感じてしまいますね。
今度こそと願いを込めて Antec 製
そんな訳でまたまたヤフオクを徘徊中・・。そして今度は価格COMあたりでも2位か3位の座にある、知名度と信頼の Antecにしてみました。老舗ですな・・。型番はSG-850というこれまたかなーり古い(12年も前)ものだけど大丈夫でしょうか?
銘板なども金属製で凝った作りです。自信があるんでしょうね。でも折角の銘板もオープンケースでさえ隠れてしまいますが・・。
ベンチマークはどうなの?
intel i9より優れているといわれている、Ryzen 9 シリーズ。
気になるベンチマークを実行してみました。みんな大好き。お馴染みの「CINEBENCH」。
マルチコアでは i7 や i9 を飛び越して3位に食い込んでます・・。やはり16コア、32スレッドの威力でしょう。
ただし当然というか、シングルコアでは i7 にも及んでいませんでした。
筆者の使い方では、16コア、32スレッドの恩恵にあずかるような使い方はできないかもしれません。
さて、下のグラフはベンチマークを実行中のリソースモニター(CPU)です。
CPUが32個並んだ様子は中々精悍ですな・・。1台のパソコンの域を超えています・・。
ご参考に同じくその時の CPU 温度が以下の状態でした。
筆者は特にこのような時の CPU の温度がとても気になったので、定番の Core Temp で計測してみました。
驚いたのはこれだけ CPU に負荷をかけているにもかかわらず、67℃という低い値を示していたことです。
これはやはり簡易版とは言え「水冷化」のお陰といえるでしょう。
なお、ご参考までに通常のほぼ無負荷状態の表が以下になります。
静音性は?
高負荷でも水冷ファンはとても静かです。
ほぼ無音と言ってもよいでしょう。負荷がかかった状態においてもです。冷却効率はやはり空冷の比ではありません。
実際に100%負荷時のラジエターを手で触れてみたところ、一番CPUに近い上部の部分でもほんのり温かい程度でラジエター下部ではひんやりとしていました。
GPUとうとう我慢できずに買ってしまった
来年まで待つはずだったのでは?いいえ、元々一貫した固い意志など微塵も持ち合わせていない優柔不断な筆者・・。
とうとう、気が付いたらこんなGPUを手にしていました。
みんな大好き「RTX30シリーズ」。
価格?秘密です・・。が、Ryzen 9 3950X が買えるくらいとお考え頂ければほぼ間違いありません・・・。
早速取り付けました。
PCI-Eの8ピン電源が必要になります。筆者の自作歴では初GPU外部電源となりました。RTX3060tiは210Wほど消費するようです。
結局こんな物々しいお姿になりました・・。
このとき、まだ電源トラブルの真っ最中だったのでコネクタ類が仮つなぎで雑然としてますが・・・。
やはり、同じGefoece でも GTX1050ti との差は当然ながら歴然・・・。
動画のエンコード中の各センサ情報をご参考までにアップします。
CPU温度よりマザボの方が少し高い?これ正常なのかよくわかりませんが、まあ50℃台なので特に問題ないでしょう・・。
とりあえず、電源も交換後安定しているようですし、Ryzen 9 3950X に関する記事は一旦この辺で終わりとしますがまた、特記事項などがあったらアップ致します。
少しでもPC自作愛好家の方々のご参考になれば幸いです。
その後、およそ一か月。安定稼動してます
さて、その後ひととおりのアプリを導入してから、動画のエンコードやらレンダリングの毎日です。
従来の i7 や i5 で行っていた動画編集はなんだったのか?というくらい軽くこなしてくれている Ryzen 9 3950X。
簡易水冷の調子も今のところ上々。文句なしですな・・・。
かなりの負荷をかけてもCPU負荷はぜいぜい数%止まりという張り合いのなさ・・・。
困ったのは従来の Intel PC を使う気になれないというところでしょうか?
デスクトップPCでWiFiカード増設
過去、筆者はデスクトップPCで使う WiFi はお手軽なUSB型を使っておりました。もちろんUSB型でも全く使えないということはなく使えることは使えるのですが、どうしても感度が落ちるのは仕方ないことでした。
マザーボードのPCI-Eスロットに挿すWiFi カードなら性能的にも信頼性は高く安定した通信を期待できます。しかし現在のこの自作PCがおかれた場所は無線ルータからの距離も結構あることもあって、より高感度で信頼性も高いアンテナ付きのカードを選んだと言うことです。
保険的(有線LANがNGの場合のという意味)にこんなWiFiカードを増設しました。
この製品を選んだ理由は、特にないのですがこの手の中では価格が安かったという単純な理由です。
Woindows10では特にドライバー等の必要もなくデフォルトでそのまま認識され問題なくWiFiを使えています。
おまけと言っては失礼ですが、 Bluetooth 4.2も快適に使えていてとても便利です。
AmazonのレビューでWindows10の64bitで使用できない、また Ryzen ではNGとかという報告も見ていたのですが、筆者のこの構成ではいまのところ全く問題なくしかもとても高速なWiFiを使えています。
同様のRyzenで自作された方のご参考になれば幸いです。
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