FFストーブ DIY 施工 灯油 FFファンヒーター 開放型 違い 臭い
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最終更新日:2022/02/10
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さて、今回のFFヒーターは過去記事でも皆様に何度もご紹介させて頂いた、中華製の車専用FFヒーターではありません。
純国産の一般住宅用FFストーブ(ファンヒーター)のお話です。
2022年に入って、筆者はこの写真のFFファンヒーターの取り付けを行っています。いつもながら、施工と同時進行で記事を書いております。
北海道や東北、あるいは積雪の多い地方の方々にはおなじみのものでしょう。
さて、車用の中華製FFヒーターをDIY設置した筆者は、この家庭用FFストーブ(ヒーター)のしくみが気になって気になって仕方ありませんでした。
目次
開放型ストーブのデメリットは?
有害物質の発生による定期的な強制換気は必須
我が家では、と言うよりも気候も温暖な本県(静岡)ではストーブと言えば開放式のストーブが一般的です。
しかし、開放型ストーブや同灯油ファンヒーターはどうしても燃焼時の二酸化炭素の発生や、灯油の臭い、最悪不完全燃焼による1酸化炭素発生の可能性もある訳です。
さらには灯油燃焼時の水蒸気発生(1ℓの灯油が燃焼すると1ℓ以上の水蒸気が発生する)による結露などもあります。
結露によるカビの発生も健康を害する原因になり得ます。
当然ながら開放型ストーブは部屋の空気を汚すため、1時間に一回程度の定期的な強制換気が必要です。ただし、近年の密閉型住宅では最低30分に一度は換気が必要とも言われています。
灯油燃焼時や消火時の嫌な臭い
筆者が特に嫌なのが開放型ストーブ着火時や消火時のあの嫌な灯油独特の臭い。もちろん、我が家には開放型のお馴染みの石油ファンヒーターしかありません。
現在の開放型石油ファンヒーターは、比較的よく出来ていて着火時や消火時に強力に消臭してくれます。しかし、我が家の古いNational製石油ファンヒーターは最近特に消火時に、石油独独の鼻をつくような臭いが部屋中に充満します。
拙宅はすでに半世紀ほど経過した古い木造住宅。その間、屋根や外壁のリフォームなどを行っていますので、やはり密閉型住宅に近い構造です。
そんな訳で今回、FFファンストーブの導入を思い立ちました。
家庭用FF式ファンヒーターを買ってみた・・
新品価格はやはり一般的な開放式ストーブより高価なので、早速、ヤフオクで落札しました。
新品では、最低5万円以上ですが、今回FFストーブがどんなものなのか知りたいためもあり、中古でいいかな?と考えてヤフオクで物色しました。2万円を超えた価格でした。年式を問わなければもっと安く、1万円台からでもあったのですが、少しでも高年式をと考えた次第です。
さて、基本的な構造やしくみは中華製のFFヒーターと同じでしょう。
中華製FFヒーター(車専用)では排気管と給気菅はそれぞれ別に配管します。一方、家庭用のFFストーブは写真などで拝見する限り一本の配管で屋外の壁などに設置されているものが多いのです。
中華製FFヒーターは2台設置している筆者は配管が1本で済むという家庭用(据置型)FFストーブのしくみが不思議でなりませんでした・・。
というわけで、よく調べてみるとFFストーブの配管は2重構造で太いものになっていて、吸排気が1本で済むよう中心に排気管が通り、その周りから吸気するという独特な構造になっているのです。
2重構造という配管上、70mm~80mmという太いサイズで壁を貫通するようになります。
この図を拝見するとやはり、考え方は「中華製 FFヒーター」と基本同じです。
これが外壁側に出る吸排気ダクトの実物です。
ダクトの中央に別の配管があり、先端にある排気口から燃焼後のガスとともに汚れた空気が排出されます(赤書き部)。同時に外壁に近い隙間から新鮮な空気を取り入れるという仕組みですね。
緑色の部分の直径がおよそ70mmほどもある太い配管です。
背面は、このように開放型とは異なる吸排気ダクトが突き出ています。
さて、これから施工します。が、施工難易度は非常に高です・・・。念のため・・。
DIY施工はリスク大
筆者は人柱的にDIY施工しますが、決して皆様におススメするものではありません。施工不良によるリスクが高すぎるからです。もし、排気ガスが室内に漏れた場合健康への悪影響が非常に大きいです。あるいは、万一の不完全燃焼時に発生する一酸化炭素の危険を考えるとなおさらです。
しかし、開放型ストーブ、ファンヒーターを高気密住宅内で使用することもやはり健康への悪影響は皆無ではありません。
設置場所の選定(最重要)
まずは、設置場所を決めます。
車用(キャンピングカー)のFFヒーターで同様、最も重要な項目です。
どこでも良いわけではありませんし、開放型ストーブがあった場所に設置することは難しい(不可能ではないが・・)のです。給排気管を屋外に出す必要があるためですね。
今回拙宅では北寄りの隅に施工することにしました。
重要である最大の理由は建物の外壁に75mm以上の穴を空ける必要があるからです。当然ながら失敗したからと言ってじゃあ別の穴をまた空けると言う訳にもいきません。
慎重の上にもさらに念入りに設置場所を選定し、穴あけ位置も寸分の狂いもなく施工しなければなりません。
とは言えストーブの設置場所が決まれば必然的に、物理的な穴の位置も決定します。
早速、壁や外壁の穴あけ開始
壁の穴あけはこのホールソーを使いました。75mmのサイズってホームセンターにも中々なくて、有っても非常に高価・・・。5000円以上してましたので即却下・・・。
ということで、いつものAmazonで探したら最安で1,400円ほどであったので、こちらに決めました・・。これがそうです。
バイメタル ホールソー ドリルビット 木材 石膏ボード 樹脂 プラスチック 合板 アルミ ステンレス 鉄 穴あけ 切削直径65mm 上質
購入前に評価をみたら、「ドリルから外れて使い物ならない」とか「穴あけできない」など良くない意見もあったのですが、実際に使ってみると、そんなことはなく木材や外壁のボード程度では問題なく使用できました。価格は安いけど、シッカリきれいに穴あけできます。
ただし、いきなり空けようとして力を入れたりしてはいけません。このホールソー、中心に別の鋭利なドリル歯があってまずは、円の中心を定めて穴あけ開始します。
その後、中央のドリル歯より少しドリル本体側にあるホールソーが少しずつ壁面を削り始めるのでゆっくり慎重に進めます。この時の力加減が重要で恐らく「穴あけできない」あるいは「使えない」という上記の低評価の方はここで一気に空けようと力任せに押し当てていたのでは?と筆者は考えます。
と言う訳でホールソーの穴あけは、丁寧に慎重かつ少しずつ空けていくのがコツでしょう。
施工中に変な体勢で17kgあるストーブをあっちこっちと持ち運んだ結果、ちょっと持病の腰痛が・・・・。
中休みしてます・・・。でも続きます。
上からの様子。横の位置決めは問題なかったのですが・・。
真横から見ると・・。
縦方向が若干曲がっていたまま、穴あけしたため誤差が生じてしまいました。
外壁側も穴あけします。※黄色部分。
しかし、微妙な縦位置のずれにこの時は気づきません・・・。
実際に吸排気管を室内から入れようとしたのですが、縦位置のずれのため、屋外ダクトとうまく嚙み合わない??
外壁も上部を2cmほど広げて何とかギリギリで屋外パーツが入りそうかな?
ちょっといびつになってしまいましたが、外枠の直径の方がまだ大きいので、気密性は十分保たれます。
結露した水蒸気を排出させるため、ほんの少し屋外側に傾斜をつける必要があります。このあたりは車のFFヒーターと共通ですね。
何とか給排気ダクトをストーブ本体からのダクトとつなぎ、ねじ込みます。ここのねじ込みが不足すると排気ガスが室内に漏れる危険があるので、しっかりと奥まで入れ込み固定しました。
とりあえず、この状態でテストを行いました。
テスト運転は問題なく、着火から温風まで確認できました。
当然ながら、石油特有の嫌な臭いなども全くなく8畳間というどちらかと言うと狭い台所ですが、十分に温まりました。
続きます・・。
その後、外壁と接するダクト周りをシリコンで塞ぎました。
そして施工後、2日ほど経過しました。
当初、雑然としていた電源コード類なども整理しながら、ストーブ本体の移動は不可なので周りの片づけをしました。
もう開放型ストーブには戻れない
やはりFFファンヒーターはいいですね。
部屋を閉め切って暖房できるので、むしろ省エネかと感じていますし、事実前の古い開放型石油ファンヒーターと燃費も変わらないか良いくらいです。
中華FFヒーターの場合、燃焼室内では当然火が燃えているはずですが直接は炎は見えません。
一方、家庭用FFファンヒーターの場合では、開放型同様燃焼中の炎がはっきりと見えます。炎が直接見えるということは遠赤外線効果でとてもポカポカと温まります。
あともう一つの利点はとても静かだということです。
開放型のファンヒーターは最大に近い燃焼時「ゴー」という割と大きめの燃焼音が響きますが、FFファンヒーターでは小さく音が聞こえてはいるのですが、気にならない程度なのです。
なぜもっと早く導入しなかったのか、悔やまれるほどです。
温暖な静岡とは言え、まだまだ本格的な冬はこれからです。2022年の新年も開けて間もない内に、静岡でも雪が何年ぶりかで降ったりして寒い日が続いています。
FFファンヒーターの設置タイミングも良かったのかとも感じております。また、気づいた点などレビュー報告を続けたく思っています。
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